宇宙関連ユニット｜ The Engineer Company 桃伎舎

宇宙系・ジェットエンジン部品の生産技術

【H3ロケット燃焼室開発支援及び、製造技術開発】
・客先、社内との調整、折衝業務
・各種生産ラインの構築
・生産工程の課題抽出および工程改善、不具合改善、作業手順書の作成等
・部材選定、部品設計から部品加工、製造工程設計等調整

【宇宙系ジェットエンジン部品の生産技術の業務内容】
宇宙系ジェットエンジン部品の生産技術は、非常に高度な技術力と専門知識が要求される分野です。
具体的には、以下の様な業務内容が挙げられます。

1 Design and development phase 設計・開発

新規部品の設計・開発	極限環境に対応するための高温・高圧耐性、軽量性、信頼性を確保しつつ、最先端の材料技術や加工精度を取り入れた設計が求められ、生産性や保守性も考慮した開発が進められます。
材料選定	高温・高圧・真空などの過酷な環境下でも性能を維持できるよう、耐熱合金やセラミック複合材、軽量高強度材料などが用いられ、信頼性と長寿命を両立することが重視されます。
製造プロセスの設計	高精度・高信頼性を実現するため、加工順序や治具設計、品質管理手法を最適化し、厳格な公差管理とトレーサビリティを確保した工程設計が求められます。
解析	構造・熱・流体・振動など多領域にわたるシミュレーションを用いて、極限環境下での性能・信頼性を事前に評価し、設計の最適化と不具合の予防を図ります。

2 Manufacturing phase 製造

生産計画	高精度・高信頼性な部品供給を実現するため、設計要件に基づく工程設計、資材調達、製造スケジュール、品質管理体制を総合的に計画し、安定した生産体制を構築します。
設備導入・管理	高精度加工や特殊工程に対応した専用設備を選定・導入し、定期的な保守点検や品質管理を徹底することで、安定した製造精度と信頼性の確保を図ります。
加工・仕上げ・表面処理	高精度な切削や成形を行い、厳しい公差を満たす部品を製造します。表面処理と加工仕上げでは、耐熱性や耐腐食性を向上させるためにコーティングや研磨を施し、部品の性能と耐久性を高めます。
検査・試験	各部品や完成品に対して寸法検査、非破壊検査、機能・耐久試験などを実施し、極限環境下でも信頼性とエンジン性能を確保できることを厳格に確認します。

3 other その他

コスト削減	ジェットエンジンを含む宇宙機器は開発・製造・打ち上げに多大な費用がかかるため、コストを抑えることでプロジェクトの経済的な実現可能性が高まり、継続的なミッションの遂行や民間市場での競争力の維持が可能になります。また、低コスト化は政府機関や企業の予算制約の中で、より多くの技術開発や探査機会を創出する鍵にもなります。
生産性向上	設計と工程の最適化、自動化技術の導入、作業の標準化により、品質を維持しながら製造時間とコストを削減し、効率的な生産体制を実現します。
技術革新	先進材料の活用や高精度加工技術、AI・IoTを活用したスマート製造などにより、軽量化・高性能化・信頼性向上を実現し、次世代宇宙開発を支える生産基盤の強化が進められています。

宇宙系ならではの特殊な要素

極限環境への対応	真空、極低温、高温、放射線などの極限環境下での部品の耐久性確保。
高信頼性	宇宙機は一度打ち上げると地上に戻すことが困難なため、極めて高い信頼性が求められます。
軽量化	推進効率を高めて打ち上げに必要な燃料を削減し、より多くのペイロード（人工衛星や探査機など）を宇宙に運ぶためです。軽量化により、燃料消費を抑えつつ高度な軌道へ到達できるため、打ち上げコストの削減や性能向上に直結します。
高精度	エンジンの性能を最大限に引き出すために、極めて高い寸法精度が求められます。

Skills required 求められるスキル

機械工学	材料力学、熱力学、流体力学などの知識
生産工学	加工法、工具、冶具に関する知識
品質管理	統計学、品質工学などの知識
英語力	技術文書の読解、海外との連携